児童教育学部は、単に教育学・保育学のみを学ぶ場ではありません。 教育・保育の学びを通して、皆さんは、社会のさまざまな仕組みや課題、そしてこれからの可能性について知ることになります。またこれからの時代を担う子どもたちの教育・保育に携わることは、これからの社会をつくり、支えることでもあります。多くの人を支え、また支えられ、これからの社会を生み出していく。ここに教育・保育の魅力があります。
多様な子どもについて学ぶとともに、0歳~12歳までの子どもの姿を連続的に捉えることで、教育・保育の現場で求められる実践力を身に付けます。
自分の興味・関心に応じた教育・保育の諸課題に向き合い、実践の場で活用できる「得意」をつくります。
学内に開設する子育て支援施設「あかちゃんひろば」(保育実習室)などを活用し、 地域と連携して、教育・保育を実践的に学びます。
児童教育学部では、乳幼児期から児童期の子どもについて総合的・連続的に学びます。これからの時代を担う子どもたちの教育・保育に携わることは、これからの社会を作り、支えることです。人を支え、また支えられることを通して、これからの社会を生み出していく。ここに教育・保育の魅力があります。保育園、幼稚園、こども園に勤める保育者になるために必要なことは、第一に子どもが好きなことです。その上で、保育についての知識や技術といった実践力が求められます。また、よりよい保育の実現のためには、保護者に対する助言や支援といった子育て支援が不可欠です。本学では子育て支援施設を開設し、在学中からその力を身に付けられるようにしています。保護者と共に、安心、安全な環境のもと、子どもを温かく見守り適切に援助することが、よりよい保育となるのです。
一方、小学校の先生というと、子どもに「勉強を教え込む」とイメージする方がいるかもしれませんが、そのような知識伝達型の一方通行の授業は、現在は求められていません。子どもの「学び」は、子どものやる気、意欲を引き出し、自ら考えるところから始まります。そのような主体的な学びがこれからの「生きる力」の基盤を作っていくのです。小学校教育の要はそこにあります。保育者も、小学校教諭も、どちらも子どもの成長を支え、その成長に喜びを感じられる有意義な仕事です。皆さんも、ぜひこの教育・保育の世界で自らの可能性と向き合いませんか。そのような思いを持つ方が来るのをお待ちしています。
7つの観点から学びを深めることにより就学前教育(保育園・幼稚園・こども園)と小学校教育について連続的に捉え、教育・保育を創造できる人材を育成します。保育士資格・幼稚園教諭一種免許・小学校教諭一種免許を同時に取得することができます。
自分の興味関心に応じて教育・保育の現代的諸課題に向き合い、 実践の場で活用できる「得意」をつくるためのプログラムです。
幼児期からの学びと結びついた「生活科」に関連する科目や「総合的な学習の時間」などを 通して、「学びの連続性」について理解を深め、それらを踏まえて、就学前の保育と小学校教育を接続する原理・内容・方法などを学びます。保幼小の接続期のカリキュラムについて学びを深めることにより、小学校教育への見通しを持った幼児教育が展開できる保育者、または、就学前からの学びと連続性を持った教育ができる小学校教員として活躍することができます。
保育園や幼稚園を卒園した後、小学校での学習や生活になじめない子どもが増えてきています。子どもが小学校教育へと円滑に進めるようにするために、幼児教育と小学校教育の現場の相互理解と連携が求められています。
子育て支援に関する理論について学ぶとともに、子育て支援実習の授業では、学内に設置されている子育て支援施設「あかちゃんひろば」に参加します。乳児や保護者と直接関わることで、保護者の気持ちや悩みに触れ、どのような支援が必要かについて考えながら、子育て支援の実践について学びます。子どもの保育を実践できると同時に、保護者の立場や気持ちを理解し、保護者の子育てをサポートできる保育者として活躍することができます。
現代社会において、子育て不安や少子化が問題となっています。そのため保育の専門的知識 を持つ保育者は、子どもを保育することだけではなく、在園児や地域の保護者に対して適切 な支援をする力が求められています。
教員・保育者は、個々の発達の状況を理解するとともに、子どもの気持ちをくみ取り、 発達や学びについて見通しを持った教育・保育を展開しなければなりません。特別支援教育指導論や障がい児保育指導論では、発達や学びの段階に応じた連続性を持った援助・指導について学びます。卒業後は、障がいの有無に関わらず、子どもたち一人ひとりの特性を見据えた上で子どもたちを教育・保育することができる教員・保育者として活躍することが期待されます。
現在は、心と身体の発達にさまざまな課題を持つ子どもが多くなっています。その発達の現れも多様であり、個々の状態に添った援助・指導が必要とされています。
広く国外の教育を知り、国際的視野に立った教育を考えながら、外国人児童(幼児を含む)への支援を実践できる力を身に付けます。3年次春学期には「海外教育体験A」の授業でタイのバンコク、3年次秋学期には「海外教育体験B」でデンマークのコペンハーゲンを訪問し、現地の保育施設や小学校で見学・体験活動を行います。
社会のグローバル化によって、さまざまな国・文化の中で育った子どもたちが入園・入学し てくることが多くなりました。国際的な視野に立った教育・保育を考えていくとともに、文化的・教育的ギャップのはざまにある子どもたちへの支援が求められています。
1年次にハワイ、3年次にデンマークおよびタイの保育施設や教育現場を訪れるプログラムが予定されています。海外の文化や教育に直接触れることを通して、保育者・教育者に求められる国際的視野を養います。
地域を知り、地域の人々と直接関わりながら地域貢献を行っています。小田急電鉄株式会社とのプロジェクトや、地域住民を対象としたイベントの企画・実施等をしています。地域 の人々と関わり、協働する力を身に付けることができます。
近隣の子どもから大人まで全ての世代の方々と交流を目的に、大学を地域住民に開放するオープンキャンパス型のイベントを行っています。児童教育学科では、学びを生かし、子どもたちが楽しみながら体験できるブースを企画しています。
学内に常設されているあかちゃんひろばで直接親子と関わり、子どもや保護者への理解 を深めるとともに、実践力を身に付けることができます。またサポーターとしてひろばの環境について学び、環境づくりをサポートします。